ほとんどが良性の子宮腫瘍です。性成熟期の女性の15~20%にあります。そのうち月経量が多く場合重症な貧血を伴うとき、サイズが大きく日常生活に支障がある場合に治療の対象となります。
診断は内診、超音波検査、貧血検査です。月経前症候群などがある方は、その症状によってピルやリング(ミレーナ)を使用し治療致します。
出血の量を減らし痛みを軽減する為に用いられます。どちらも取扱っておりますので、ご相談ください。
自覚症状に乏しい場合が多く産婦人科健診や他科の画像診断で発見される場合が多い。診断は内診、超音波、腫瘍マーカーで行い良性の腫瘍は超音波検査、などを参考に経過観察します。
良性でもサイズが7cm以上の時は手術を薦め病院を紹介します。
月経痛が主な症状ですがしばしば子宮腫大や卵巣腫瘍を伴うこともあります。診断は内診、超音波、血液マーカーなどで行います。
治療には鎮痛剤、低用量ピル、子宮内挿入器具、黄体ホルモン療法などがあります。
更年期は通常加齢により卵巣機能が無くなることによるホルモンのバランスの崩れが原因で誰にでも発来します。その中でホルモンバランスの崩れによるほてり、イライラなどの気分の変調、うつ状態などが自制範囲を超え日常生活に支障をきたす場合にはホルモン補充療法、漢方治療の対象になります。
診断は問診、ホルモン検査などです。
生理周期が安定している18歳~45歳の方で妊娠の可能性があり予定生理を10日以上経過して無月経が続くときは妊娠検査を受け正常妊娠を確認するが必要があります。
診察は内診、超音波検査、尿検査などです。
妊娠6週過ぎに児心拍が確認でき分娩が希望の方は他の分娩取り扱い施設へ紹介します。
妊娠継続を希望されず人工妊娠中絶を受けたい方は診察後お申し出くだされば詳細をお知らせします。
*人工妊娠中絶をご希望の方へ
性成熟期の女性の間に低用量ピルによる避妊法は比較的副作用が少なく広く普及しています。しかしホルモン剤です
から規則的な服用が大切です。さらに喫煙や前兆のある片頭痛のある方や40歳以上で服用を希望のひとにも慎重投与
が求められます。当院では6か月ごとの採血、1年に1回の子宮がん検診、乳房超音波検査を行い安全な避妊を目指し
ています。
子宮内にプラスチック製の器具を挿入し避妊ができます。
抜去困難を避けるため4-5年で交換が必要です。副作用、規則的服用ができずピル服用をあきらめた方には有効な避
妊法です。挿入後3か月ごとに2回ほど通院していただき器具の位置を確認しその後は1年に1回の通院で経過を見
ます。
月経痛のために使用する黄体ホルモンを塗布した器具もあります。月経痛に大変有効で避妊効果もあり健康保険適
応のため比較的安価ですが黄体ホルモンの影響で不正出血が発来することがあります。多くは6ヶ月くらいで止血し
ます。この器具も黄体ホルモンが減少し4~5年で交換が必要です。同様に挿入後2回通院経過後1年に1回の位置の
確認が必要です。
生理を延期する場合予定生理の5日前より黄体ホルモンを服用していただきます。
生理を早く発来させるときは生理3~5日より中用量のピルを服用していただきます。
生理の発来10日~14日前よりイライラし対人関係が困難となるが生理が始まると消失する精神科と産婦人科の間
の病気です。排卵時の黄体ホルモンが原因のときは低用量のピルが有効です。2シートほど試して軽快すれば服用を
継続します。
診断と共に心の治療が重要で主体は精神科です。ガイドラインでは精神科の治療と同時にホルモン療法を開始可能
ですが当院では精神科に受診予定のない方には対応しておりません。
MTFの方には男性ホルモンFTMの方には1~2週毎の女性ホルモンを投与します。副作用に対する検査を6か月
に1回行ないます。